苦手なことを知ると出来ること
整理・収納アドバイザー 渋川 真希(しぶかわ まき)
整理収納アドバイザー1級/インテリアコーディネーター/
福祉住環境コーディネーター2級
今回は片づけたいと思いながら、なかなか片づけられない方へのメッセージです。
片づけたい人は「なんとかしたい!」と思っているから、色んな収納本や雑誌の収納特集をみつけると、思わず飛びついてしまうということも多いのでは?!
しかし、そこに書いてある内容だけでは皆さんの収納問題は簡単には片づかないことが多いようです。
なぜなら・・・
・ 本を読んでも自分の苦手とするところがわからない。
・ どんな収納を目指したらよいかわからない。
・ どうしたら目指すべきところへ近づけるのか、その手順を自分の家に落とし込めない。
中にはご自分で気付いて、問題点をひとつひとつクリアーしていき快適な生活を手に入れられる方もいらっしゃいます。
ですが、多くの人たちはご自分の収納の問題点(出来ていない部分や苦手なこと)に気付けないでいます。
出来ないわけではなく、知らないから出来なかっただけで、自分の問題点が理解できて、目標が明確になり、そこへ辿り着くまでの手順がはっきりすれば、多くの方々は自分の思う快適な収納へ近づいて行けます。
【苦手を知るチェックリスト】
1.いろいろな物が入っている引き出しの中を整理して、物の分類や関連付けが迷わずに出来る。
2.収納スペースや引き出しの中を目的ごとに区切って使うことが出来る。
3.いつも最適な収納用品や家具を選ぶことが出来る。
1が出来ない人は物を基準に沿って分類することが苦手です。
例えば、薬箱の中ならこんな分け方
塗り薬や湿布、目薬などの〈外用薬〉
胃薬、風邪薬などの〈内服薬〉
絆創膏、ガーゼ、テープ、包帯などの〈救急用品(消耗品)〉
ハサミ、ピンセット、毛抜き、体温計などの〈道具類〉
他にも綿棒、つめきり、水枕、カイロなど・・・。
分け方やまとめ方は使用頻度や使い方によっても変わってきます。
お子さんがいて、よく小さな怪我をしてくる場合には救急セットとして消毒液、絆創膏、ガーゼ、テープとまとめた方が使いやすいこともあります。
他にも体温に関するものとして、体温計、カイロ、熱さましシートや水枕をまとめることも出来ますね。
分けることが苦手な人は使っている物にどんな種類があるのか考えて大きく分けて、次に良く使う物でまとめ、一緒に使う物(持ち出し用の救急セット等)でまとめてみることから始めてみると良いでしょう。
次に2が出来ていないという人は空間を仕切ったり、区切って考えたりすることが苦手です。
空間を仕切ると秩序が生まれ、モノの適量が決まり、定位置まで決まります。
例えばクローゼットの中も空間を切り取って考えましょう。右側はオンシーズン、左側はオフシーズンと季節で分けたり、使う人で分けたり・・・。更に上段、中段、下段、右、左、奥、手前など場所ごとや部屋のコーナーごとモノの配置を考えて、「ここには何を入れる」と決めてゾーンごとに収納計画を立てることをゾーニングといいます。
このゾーニングが決まると、探し物が格段に減るはず!
区切ることや仕切ることが苦手な人は収納を大きな空間から、コーナー、収納家具、引き出し1段やカゴと小な部分へと、大から小へ考えていくことが大切です。しかし、大きいところから考えるのは大変だなと感じたら最初は引き出しの中を仕切ることから始めてみるだけでもOKです。
3が出来ない人は、見た目で家具や収納用品を選びがちです。
収納用品を選ぶときは「何かに使えそう(便利そう)」「見た目がスッキリして良さそう」から入るのではなく、何をどのように入れるかから決めて、入れたい物のサイズを測り、それらが納まるサイズのものを選ぶようにしましょう。継続して片づけられるようになるには、見た目の前に、まずは機能性を満たしているかが重要です。
これらを知ることだけでも、出来ることは沢山あるはず!!ぜひ苦手な部分の改善チャレンジしてみてください。
でも「自分ひとりでわからないわ」と思われたら、そんな時は整理・収納コンサルティングサービスでプロの力をかりてみるのもひとつの解決方法です。
きっと、今まで気付かなかった苦手なことがわかり、出来ることに変わります。
少し早いと思われるかも知れませんが、来年のスッキリ生活を目指すなら今から始めるのがグッドタイミング。今から少しずつお家の中を使いやすく快適な空間へ近づくよう「苦手なことを出来ること」に変えてみませんか。

