重曹三兄弟
ハウスクリーニングアドバイザー
高橋 敬子(たかはし けいこ)
NPO法人ハウスクリーニング協会理事
皆様こんにちは。
いかがお過ごしでしょうか?
さて今月は、「重曹」に焦点をあててお話したいと思います。
最近では「重曹」を使ってお掃除ができることは、誰もが知っているようになりましたね。
ただ、その重曹がどのような働きがあって、どんな風に使ったらよいかなどそこまではなかなか知らない方も多いのではないでしょうか?...
買ってはみたもののどのように使ったらよいのか、落ちると聞いたから何でも使ってみた、などなど。
そこで、そんな「重曹」をより効果的に使うための基礎知識と、ステップアップできる「重曹三兄弟」のお話をしたいと思います。
1、重曹の呼び名
まず、私たちがよく耳にする「重曹」ですが、正式名は「炭酸水素ナトリウム」といいます。
その他、①ベーキングソーダ ②重炭酸ナトリウム ③重炭酸ソーダ ④重炭酸曹達(じゅうたんさんそうだ)など、たくさんの言い方をされますが、全部「重曹」のことなのですね。
①のベーキングソーダはベーキングパウダーと間違えやすいので注意しましょう。ベーキングパウダーとはパンやケーキを作る時に膨らまし粉として使うもので、あらかじめ重曹に酒石酸やクエン酸などが含まれているものです。
「重曹」という呼び名の由来は、④重炭酸曹達の'重'と'曹'からとってできたようです。
2、重曹の働き
さて、「重曹」は'魔法の粉'と呼ばれるほど、料理に掃除、洗濯、また入浴剤や消臭剤としてなどいろいろなところで効果を発揮します。ここでは、特にお掃除に関係する効果と働きについてお話します。
①油汚れに効果がある。
弱アルカリ性(ph8.4)のため、酸性の汚れ(油性の汚れや手垢、皮脂汚れなど)を分解する
→家の中の汚れって、おおよそ油性の汚れ(キッチンの油汚れや、手垢や皮脂汚れ)が大半を占めています。
コップ1杯(200cc)の水に重曹小さじ2杯(10cc)を溶かした重曹水を作っておくと、家の中のお掃除に役にたちますよ。
ただし天然物(イ草の畳、桐のタンス、無垢の床など)には変色することもあるので使用しないでくださいね。
*水アカや石鹸カス、尿石などは、逆の性質のため、クエン酸やお酢を使います。
②研磨作用
水に溶けにくい性質(溶解度8%)を利用し、白いパウダーを研磨剤として使える
→シンクに重曹をふりかけスポンジで磨くとキレイになります。あとは粉が残りやすいのでよ~く流してくださいね。
③消臭作用
酸性物質の臭い(腐敗臭、体臭など)を中和し、ニオイを抑えることができる。
→生ゴミの上にパラパラとまいておいたり、下駄箱に重曹を入れた容器をふたをしないで入れておくと、消臭効果があります。
3、重曹三兄弟
お掃除に特に効果を発揮する「重曹」ですが、もう少しランクアップしたものに、「セスキ炭酸ソーダ」「炭酸ソーダ」というものがあります。
いずれも、同じ無機物で環境に影響しにくく、重曹が末っ子ならばセスキ炭酸ソーダは次男、炭酸ソーダは長男といったいわば「重曹三兄弟」です。
①「セスキ炭酸ソーダ」は、重曹より若干アルカリ度が高いため洗浄力がアップします。
水に溶けやすく使い勝手がよく、手あれの心配もさほどではありません。重曹では、ちょっと落としにくい油汚れには、こちらをオススメします。
②「炭酸ソーダ」は、さらにアルカリ度が高いため、ひどい油汚れのものには、重曹より効果があります。
ただしその分、アルカリにより皮膚の蛋白質を溶かすことになるので、ゴム手袋は使用したほうがいいでしょう。
あまり一般向けに売られてないこともあるので、馴染みは薄いですね。
さぁ、いかがでしたか?何も知らずに何気なく使っていた重曹も、ちょっと知識を得ると使って試してみたくなりませんか?
これらをうまく使いこなして、今日からあなたもナチュラル掃除の仲間入りです。



