2010年7月アーカイブ

2010年7月26日 13:00

リセットが出来る洗面所

中田 香苗(なかだ かなえ)

整理・収納アドバイザー 中田 香苗(なかだ かなえ)

整理収納アドバイザー 1級/プロフェッショナルコーチ

今回の整理収納は・・・

家事作業の場所(洗濯)であり、生理生活(洗面・入浴)の空間。

そして、家族共有でもあり、個人空間にもなる所、洗面所についてです。

今から特に暑くなる季節に、見直したい場所です。

整理収納の効果の一つ、リセット力を意図的に使ってもらえるご提案です。

  

洗面所の快適度がアップすると、リセット力がアップ出来ること、ご存知でしたでしょうか?

昔から水に流すという言葉があるように、水で洗えば何だかスッキリ!

それに風水でも、水周りは大事な場所と、捉えています。

気持ちを切り替えるために歯磨きをしたり、手や顔を洗うこともありませんか?

本来の動作の意味だけでなく、プラスαのリセット効果がありますね。

日本人の大好きなお風呂もリセット効果が高いと感じています。

入浴することですぐに全身はリラックスしますし、気持ちに変化が起こります。

快適な整理収納空間で居心地の良い洗面所に・・洗面所は、大切なリセットの場なのです。

 

 

こちらコラム_整理収納「リセットが出来る洗面所」

快適な洗面所のポイント

「綺麗を維持しやすいこと=すぐに掃除がしやすいこと」

快適な洗面所にするためには、清潔感が大切です。

 

「洗面所にはどんな問題があるのか?」

・汚れがたまりやすい場所であること

・家族共有の場所は、各自それぞれの使い方があっていろんな使い方をしている

・モノが多いことで掃除の邪魔になり、拭き掃除も億劫になりがちに

・長く居る場所ではないので用事が済んでしまうと移動してしまい忘れやすい

 

「洗面所は何をする所?」

・歯磨き、手洗い

・身支度を整える ドライヤー・お化粧

・洗濯をする・脱衣所(入浴)

・着替え

・掃除用具置き場 などなど

 

全ての行動に対して、必要なモノがあり、家族共有のモノから個人のみ使用のアイテムまで。

ありとあらゆるモノが、使ったままになっていたら、すごい状態になってしまいます。

「自分は(家族は)洗面所で何をするのか?」ということを頭において、整理収納をしてみましょう。

 

●「整理」

意外と使っていないモノが沢山見つかるかも?

モノを見直し、使っていないモノを間引く整理をしていきます。

 

●「収納」

2つの収納パターン見せる収納隠す収納があります。

すぐに手にとり使いたいからと、家族のモノが見せる収納になっていたとしたら?・・・

乱雑になり、見た目が悪くなってしまいます。

使ったら戻す!これがリセット整理収納の基本です。

出しっぱなし状態を無くす!を心かげてみてください。

家庭により違いがあり一概には言えませんが、個人のモノは隠す収納をして見た目スッキリとしていきましょう。

洗濯機周りも同じです。毎日使う際に使いやすいように。

いつも、何にストレスを感じるのか?を考えてみてください。洗剤や、衣類、タオル類の置き場所などは、快適ですか?

 

●ストック

忘れてはならないのが、このストックの量と定位置です。

ストックの置き場所を考える際には

・今、使っているモノと同じ適材適所に置く方法

・今、使っているモノとは別の場所に、一ヶ所でまとめて置く方法

どちらかになりますね。

例えばこれからのシーズン、お中元などで洗剤を沢山もらった場合皆さんだったら、どのように定位置を決定していますか?

今使っている洗剤以外は、全て予備のストックとなります。

ストックを全て、洗面所に置けるご家庭ばかりではないので、ストックの場所をどこか別の場所に決める必要があります。

また、洗面所収納が広くあり、洗面所にストックを置く場合も、他の使用頻度の高いモノが取り出しやすくなっているか?など、バランスよくモノの配置を見直していただけたら良いかと思います。

「今、使っているモノが使いやすい状態にあること」

「ストックの量は、一目瞭然であること」

ストック管理も、洗面所には必要な観点です。

 

 

生活していると、いろんな出来事がありそれらに合わせて様々な感情が生まれます。

感情を持て余してしまったり、こだわり過ぎてしまう時に、細かくリセット力を活用してください。

整理収納は、単なるモノ移動ではありません。

今どうしたいのか?の自分の本心が明確になっていく暮らしのリセット作業です。

洗面所には、リセット力が溢れていそうです。

2010年7月12日 13:00

夏の中掃除、もうひとつのポイント

高橋 敬子(たかはし けいこ)

ハウスクリーニングアドバイザー
高橋 敬子(たかはし けいこ)

NPO法人ハウスクリーニング協会理事

皆さんこんにちは!

毎日暑い日が続きますが、いかがおすごしでしょうか?

 

さて今月のコラムは「夏の中掃除のオススメ、パート2」です。

昨年5月のコラムで、'夏こそ中掃除をしておくことで年末の大掃除がとてもラクになる'ことを書かせていただきました。

今年は、それを意識していただく方が大変多くなり、とても嬉しい現象です。

 

 

でも、なぜ大掃除は「年末」なのか?

 ...それは、新年を気持ちよく迎えるたいという日本人の心なのでしょう。

ところが、外国には1年に1度、大掃除をするというような風習はないところが多いようですね。

年末というより「春」にそれらしきことをやっている国もあるようですが...

特に、寒い気候の国は、窓を開けて水を使って、なんてとんでもない!らしいのです。

国によって、考え方は様々ですね。

 

そして、「メイドサービス」

外国では一般家庭でも当たり前のようにお願いしている風習があります。

先進国において、「メイドサービス」が一般化されてない日本は、珍しいらしいのです。

最近日本の中でも、特に首都圏においては「家事代行」の需要が高まっています。少しずつ、お掃除のアウトソーシングが浸透してきているのですね。

 

 

こちらコラム_ハウスクリーニング「夏の中掃除、もうひとつのポイント」

 

でも、この家事代行は、あくまで日常清掃的な範囲とされています。

ですから、網戸や窓掃除、キッチンの油落とし、浴室のカビ取り、などなど細かいところまでは手がまわりきれません。

 

 

ここはやはり、夏に一度リセットしてみてはいかがですか?

普段のお掃除とは違った目線でお掃除してみましょう。

家事代行を頼まれている方もそうでない方も、普段のお掃除の効率がぐ~んとよくなりますよ。

 

  

そして何より、忙しい年末の大掃除もあわてなくてすむようになります。

効率アップで、もっと気持ちよく新年を迎えることができるでしょう。

日本人の心である「大掃除」の伝統は、いつまでも残していきましょうね。

2010年7月 5日 13:00

お手本は『京都の町家』

岡部 文絵(おかべ ふみえ)

インテリアコーディネータ 岡部 文絵(おかべ ふみえ)

インテリアコーディネータ/インテリアプランナー/カラーコーディネータ

◆ 夏を快適に過す知恵は"京都の町家"にあり

「徒然草」にも"家の作り様は、夏を旨とすべし"とあるように、高温多湿の日本では「夏が過ごしやすい家」が大切だとされてきました。

夏「鍋の底にいる様に暑い」京都では、涼やかに暮らすための細やかな工夫が、様々な生活の場面で見られます。

その京都の町家をお手本に「夏を快適に過す知恵」を私たちの生活にも取り入れてみましょう。

 

 

◆ 町家の知恵その1. "涼しさの演出"

こちらコラム_インテリアコーディネート「お手本は『京都の町家』」
京都の和食屋さんの入り口で、風にそよぐ「麻のれん」、色も素材も、描かれているモチーフも涼しげですね。

町家のインテリアに調和する「のれん」は、風は通すけど、目隠しになります。

色合い、素材、長さ・幅などの大きさを工夫して、洋風のインテリアにも似合う「間仕切り」「ドア代わり」に取り入れてみてはいかがでしょう。

のれんは、四隅を縫っただけの長方形の布ですから、ご自分で好きな布を使って、カーテンレールに取り付ける、カーテン代わりの「のれんパネル」を手作りしてみては?案外簡単にできますよ。

 

また、夏の夕方になると、京都の町家では、家の表や奥の庭に「打ち水」をします。

「打ち水」すると見た目も涼しそうですが、水が蒸発するときに「気化熱」となって、周りの温度を下げてくれるので、実際に涼しくなるのです。

町家は奥に長い作りなので、日光や風を取り入れる工夫として"奥の庭"があります。

この奥庭に「打ち水」することで、気流が発生し、涼しくなります。こうした空気の流れを作ることは、湿気を籠らせず、建物にも良い環境を作ります。

「打ち水」っていろんな面で「エコ」なんですね。

 

 

◆ 町家の知恵その2. "夏のしつらえに替える"

こちらコラム_インテリアコーディネート「お手本は『京都の町家』」
夏になると、鴨川の料亭では「川床」をしつらえ、川風に当たりながら風流に食事を楽しみます。

町家にあっては、襖や障子を、風通しのよい「よしず張り」に替えます。

冬の間敷いていた「段通などの絨毯」に代わって、籐を編んだ「網代」が敷かれます。

夏用の枕にも使われる籐は、肌触りがよく、ひんやりと素足に気持ち良いものです。

軒先には「風鈴」を下げ、竹製の「すだれ」で日光が奥まで射すのを、柔らかく遮っています。

夕方ともなれば縁側に「蚊取り線香」を置き、来客にはお香などの「香り」でもてなします

これら日本情緒満点の風情は、私たちの心をとても和ませてくれますね。

大事なお客様を迎える部屋の床の間には、清流など題材にした「夏らしい絵柄」のものに取り換え、花器やお花にも気を遣います

また、湯飲みなどの器も、夏は「涼しげなグラス」に替え、細やかな心遣いで炎天下に訪れたお客様をもてなします。

 

 

◆ 町家の知恵その3. "エコに通じる町家の暮らし"

京都の町家では、締めきって冷房を効かせるのではなく、風通しのよい建具に替えたり、涼しげに感じられる様々な演出をして、夏の暮らしを快適にしているのですね。

このように、町家の暮らしは、和の基本ともいうべき暮らしがあります。

そこで使われる生活の用具には、「籐」「麻」「竹」「ガラス」など自然素材であることに気付きます。

また、その用具を大切に手入れし使い続ける「サスティナブル精神」「季節を感じ楽しむ感性」「細やかな心遣い」は、省エネルギーで自然と共生するエコに通じるお手本といえます。

こちらコラム_インテリアコーディネート「お手本は『京都の町家』」