2010年8月アーカイブ
部屋の片づけの手順
整理収納アドバイザー 後藤 史恵(ごとう ふみえ)
NPOハウスキーピング協会2級認定講師、
整理収納アドバイザー1級、インテリアコーディネーター、
カラーコーディネーター2級、福祉住環境コーディネーター2級
片づけとともによく使われる言葉に「整理整頓」がありますが、この言葉でどんな作業をイメージしますか?
実はこれまったく異なる意味の言葉が合わさったものなのです。
整理=不要なもの、そこにあるべきでないものを取り除くこと
整頓=見た目をキレイに整えること
片づけの中で最も大事で最初に取り組むべきことは「整理」
例えばリビングテーブルの上に新聞や本、郵便物、コップ、つめきり、リモコンなどいろんなものが置かれていたとしましょう。それをまとめそろえてテーブルの隅に置く、これだけでは「整頓」です。
それぞれのモノを決まった場所に戻していくのですが、例えば新聞をラックに入れようとして一杯だったら縛って古紙に出さないといけませんよね。決まった量を超えそうになったら、不要なモノを捨てていく(整理する)ことまでやって片づけといえるのです。
片づけても、片づけても、すぐ散らかって困るというあなた、実は整頓ばかり一生懸命やっていませんか?定位置をちゃんと決めずになんとなく置いていて、テーブルの上が一杯になれば今度はリビングボードの上においたりしていませんか?それは片づけでなくて単なるモノの移動です。
モノがあふれた空間はどんなに整頓や掃除を一生懸命やってもすっきりした感じにはなりません。また掃除や整頓をする手間も整理ができてから行うと余分なモノを動かすことなくできるので、今までよりぐっと楽になるはずです。
エリアを限定して一箇所ずつ達成感を得よう
整理を最初にすべきことはお分かりいただけたと思いますが、部屋の中のどこから手をつけていいか分からないという声もよく聞きます。そういう場合は床やテーブルの上からやっていきましょう。
大面積の場所から片づけていくのは達成感が感じやすいほか、なによりもここにモノがあると移動や作業の邪魔になるからです。
出しっぱなしになっているモノで、決められた置き場があるモノは戻しますが、この置き場の中が片づいてないからといってそこに手をつけ始めてはいけません。とりあえず置いておき、今やっている場所が済んだらその場の整理に移ります。一箇所ずつやっていかないと、効率が悪いばかりか、達成感が感じられないので、片づけが余計嫌になっていきます。
また、捨てるかどうか迷うモノや定位置がないモノの扱いをそのつど悩んでいては作業が進みません。また、他の部屋に置き場があるモノをいちいち戻しにいくのも効率が悪いので、それらはダンボールやかご、袋などにとりあえずまとめておきましょう。
捨てるかどうか迷うモノをしまった箱などは、一ヶ月、半年など期間を定めて保管しておきます。その間必要になればそこから出せばいいですし、期間になっても出ていかなかったものは、不要なものと判断して思い切って手放しましょう。
ストレスフリーなキッチンの引き出し収納のポイント
整理収納アドバイザー 尾山 敬子(おやま けいこ)
整理収納アドバイザー 1級
毎日使うキッチン。最近は引き出しタイプのシステムキッチンが主流ですね。
皆さんのキッチンはいかがでしょうか。
今回は、キッチンの引き出し収納についてまとめてみました。
観音開きのタイプとは違い、引き出しタイプのキッチンのメリットは、
・奥のモノまで一目瞭然しっかり使うことができる
・かがまなくてもモノの出し入れができる
ことです。
さて、引き出しへしまうモノ、キッチンにはどんなモノがありますか?
・ボールやざる類
・まな板
・包丁・鍋・フライパン類
・お玉や菜箸などの道具
・栓抜き、輪ゴムなどの小さめの道具類
・ビニール袋
・洗剤類
・食品
・調味料
・食器
・タッパーなど
他にもお家によっては様々なモノがあり、結構バリエーションが多いのがキッチンです。
これらのモノどこの引き出しにどのように収納していくのがいいのか考えてみましょう。
まずは「動線」を考えてそれぞれの収納場所を決めていきましょう。
シンク周りには、ボールやざる、包丁、まな板などを、ガス・IH周りには、鍋、フライパン類・調味料・お玉や菜箸など料理する際に必要なモノを収納しましょう。
更に引き出しの中の収納方法は「頻度」を考えて配置を決めましょう。
やはりよく使うモノは手前に、あまり使わないモノは奥の方へ。毎日の動きの中で、引き出しを引くのはせいぜい30~40センチ程度ですので引き出しの中も頻度によってメリハリをつけましょう。
そして、もうひと手間、毎日使いやすい引き出し収納には「仕切りを設ける」ことです。
細かなモノは、BOXを使って仕切りましょう。そして一つのBOXに収納する量は5割程度に。下の方まで見えるくらいの量がポイントです。
面の大きな引き出しは中に入れたモノが動いてしまう悩みをお聞きします。
収納するモノによっても違いますが、大きめのBOXやツッパリ棒などで大きく仕切ってみるだけでも随分と違いますよ。
深い引き出しには、高さのあるファイルケースなどの収納用品を組み込んで仕切ってみたりツッパリ棒で仕切りを設けて区分けをすると、モノの管理もしやすく、出し入れも楽になります。
いかがでしょう。
毎日使うキッチンを少しの工夫がストレスフリーなキッチン収納に変わっていきますよ♪
風水で[豊かな暮らし]を創りましょう
風水アドバイザー 隆 瑞樹(りゅう みずき)
占術:西洋占星術・タロット・風水術・四柱推命・九星気学・数秘術等
2010年は大きな変革の時期だと以前のコラムでも書きましたが、この夏は多くの方がそれを実感されたのではないかと思います。
実際に変化があった方、内面での変化があった方、新しいことをはじめたり、新しい環境に飛びこんでいったりと、動きが目に見えて活発になっていく夏でした。
未知の世界に飛びこんでいくとき、人は不安になることが多いので、ご自身をしっかりとケアすることが大切だと前回のコラムで書きましたが、今回は不安を一新するための「豊かな暮らし創り」です。
変化の多い時期は将来につい不安を抱いてしまうことも多いものですから、不安な気分を一新するために、風水で「豊かな暮らし」を創っていきましょう。
風水は環境のなかの「気のめぐり」を整えていくもの。
住人は誰でも、住む家の気の影響を自然と受けとっています。ですから、住まう部屋を「気のめぐりが良く、豊かさで満ちている状態」に導くことが「豊かな暮らし」につながる、ということになるんですね。
では「豊かさで満ちている部屋」とは、どんな部屋でしょうか。
それは「新鮮な生気が満ちている部屋」であり、「豊かさを招き入れるスペースがある部屋」です。
新鮮な生気を満たすためには、なんといっても、換気とお掃除。いつもピカピカに磨かれた部屋に、フレッシュで正常な空気が満ちていることが大切ですね。
また、お花・植物などの生きているものや、明るい光、キラキラと輝くもの、良い香りがするものなどは、良い生気を生み出すものです。美しく、心を豊かにしてくれるものを部屋に飾りましょう。
それから、「豊かさを招き入れるスペース」を作るために、いらないものを徹底的に処分することが大切です。
半年以上使っていないもの、なくても困らないものは手放します。
ストック品は最低限に留めて、季節外の品物や洋服は必要な分だけ整理して収納を。入らない分はストレージなどのサービスを利用して、押入れにムリに押し込めるのは避けましょう。
ごちゃごちゃした押入れや、整理されていないタンスや棚、使っていないものが収納された引き出しは、新しい豊かさを招き入れることを阻みます。
「いつか使うかも知れない」「捨てるのがもったいない」という思いがあるかも知れませんが、「必要なものは、必要なときにやってくる」という信念が豊かさを招くために必要です。
「わたしに必要なものは、必要なときにちゃんとくるから大丈夫」という思いこそが、豊かさを招き入れるためのポイントです。
「自分には豊かさを受け取れる価値がある」と、しっかりとご自身が認識することですね。
そのために、豊かな気持ちにしてくれるような色や香りをふんだんに使って、部屋からリッチな気持ちになりましょう。
豊かさに満ちた部屋で、くつろいで過ごすことこそが、豊かな暮らしを招いてくれるのです。
高齢者の色
カラーコーディネータ すずか ちはや
日本色彩学会会員 / 日本メンタルヘルス協会認定カウンセラー
仕事を働き上げ、子育ても終わり、人生も落ち着いた高齢者というよりも、年上者とも呼ぶべき方々。
ご自分なりの贅沢をしたり、リフォームや住み替え、模様替えなどをしたいと思っているかたも多いですね。
高価なものやゴージャスなもの、上品なものなど、生活の志向を一転させたいと、第2の人生に希望をもつ方々もいらっしゃいます。
高齢者の環境作りとしては、バリアフリーなどがメインで考えられますが、色にも高齢者にあわせた環境の作り方があります。
手足が段々動かなくなるのと同じように、視力や色の判別力も低下します。
人間の眼球の中の虹彩にあるメラニン色素が年齢とともに沈着するのが原因といわれています。
お年よりには優しい色彩のパステルカラーをと思っている方も多いですが、それだけでは加齢を進めてしまいます。
高齢者施設などでは、「優しい色」を色彩計画としてインテリアに考えているところも多いようです。
ですが、虹彩の老化と共に、優しいパステル調の色は、まわりにある他の色との影響で、見え方が変わりやすく、視力が落ちている高齢者には、判別がしにくくなってしまいます。明度の高い色同士は、どれも同じ色にみえてしまうのです。
難しい操作や、注意して動かさないといけないもの、階段や段差、滑りやすい場所などの危険個所では、はっきりとしたビビットな明るい色を意識的に使うようにお勧めします。
いくら、視力が落ちていても、人間の情報の80%は視覚にたよっているといわれています。危険回避はまず、視界から行っても間違い在りません。
また、パステルカラーの優しい色は、刺激がすくなく、神経を鈍くします。
常に優しく淡い色に囲まれていると、緊張感が薄れ、脳への刺激が少なくなり、その結果、物忘れや、痴呆やボケなどの発症や進行の恐れがあります。
ベージュやグレーを若い頃から多く着ていらっしゃった方は上記病の発症が多いという事からも、刺激は重要なのです。
また、女性にはピンクが年齢に関係なく良い影響を与えます。
特に高齢者には「マゼンタ」と「サーモンピンク」。
「マゼンタ」は刺激が強い色。若い世代が使うと下品なのですが、ご年配が使いこなせる重厚で上品な色。
「サーモンピンク」は赤やオレンジが強くなっていることで、安心感や肌の赤みを上げます。
いずれにしても、ご年配の方々に使う色彩環境としては、脳への適度な刺激を加えた落ち着いた、優しい空間を作っていくことを中心に考えてみてはいかがでしょうか。
片づけ力&センスUP!する子どもの本棚
整理・収納アドバイザー 渋川 真希(しぶかわ まき)
整理収納アドバイザー1級/インテリアコーディネーター/
福祉住環境コーディネーター2級
子どもたちの本棚は年齢によっても納められている本は様々です。もしかしたら本以外におもちゃ等も本棚に入っているかもしれませんね。
子どもたちは目的の本をすぐに取り出せ、またスムーズに片づけをすることが出来ますか?
もし、なかなか片づけてくれないという時は入れ方を少し工夫して本を出し入れしやすく工夫しましょう!
ちょっとしたポイントを押さえるだけで子どもたちの片づけ力がアップします。
本棚整理の3つのポイント
1. 使用目的別にまとめる
2. 8割収納
3. inから考える
1.「使用目的別にまとめる」
これはわかりますよね?本棚にはどんな種類の本が入っていますか?
例えば...子どもがよく見る、読む絵本
大人が読みきかせする絵本
教科書・教材
その他、図書館から借りた本、お絵描き帳など
様々な種類がありますが、きちんと分類され、それぞれを置くスペースは決まっていますか?
使用目的ごとに分類して定位置が決まっていないと、いざ読みたい本を探そうとしても難しいですね。
探す時もそうですけど、読み終わって片づけるときにも戻す場所が決まっていないと戻せません。
「空いているスペースにとりあえず入れちゃえ!」では、次に読みたい時にまた探すのに苦労します。
大掛かりになりますが一度、本棚の物を全て出して分類し、使用目的別にまとめましょう。
まとめられたら分類ごとに入れるスペースを決めます。スペースは本の量によって棚一段全てや、棚の一部でもOKです。
一体型のブックエンドはスペースが分かりやすくて便利ですが一か所にたくさんの本は入りません。
その点、単体のブックエンドは本の量に応じてスペースを区切れますので、本の多い人向きかもしれません。
本の量によって使い分けしてみてください。
そして、もちろん子どもの手の届く範囲を考慮して子どもの本を置く位置を決めましょう。
2.「8割収納」
これは収納全般に当てはまることです。
ぎゅうぎゅうに本が詰まっていたら目的の本を取り出すのも一苦労。出し入れしやすさを考えれば収納スペース(この場合本棚)全体の8割くらいの収納量に抑えます。
おしゃれな見せる本棚は8割よりももっと少なく7割くらいしか本が入っていないはず...。残りの3割のスペースには作品や写真を飾ったり、おもちゃをディスプレーしたり、グリーンを置いたりするとセンスアップした本棚に!
見せるためには余白も必要です。
雑誌や本などで素敵な本棚を見つけたら、参考にしてみてはいかがでしょうか。
3.「inから考える」
基本的に本は購入して、家の中に(in)入ってくると思いますが、皆さんのお家では買う本、借りる本はどんな本か決まっていますか?
魅力的な絵本がたくさん出ているのであれもこれも欲しくなってしまいますが本棚のスペースには限りがあります。
お住まいの地域の環境にもよりますが、図書館を利用しやすい環境ならまず本を借りてみて、その本を子どもが好きか相性を見るというのもありでしょう。
何度も借りて読みたいようなお気に入りの本になったら購入をするというのも一つの方法です。
これは子どもの本だけでなく大人にも当てはまる本との付き合い方。
月々、定期購読で増えていく雑誌等は残しておくのは半年分だけにするなどのルールを決めるのも良いでしょう。
また、読み終わった本をどう手離すかという(out)の問題も出てきます。
リサイクルショップを利用する、絵本バンクを利用する、地域の保育施設に使ってもらうなど無理のない方法を探してみましょう。
夏休み中、子どもに読んだ本の感想を聞きながら、本の整理をするのも良いかもしれませんね。

