2011年11月21日 13:00
2011年を終えるにあたり
ハウスクリーニングアドバイザー
高橋 敬子(たかはし けいこ)
NPO法人ハウスクリーニング協会理事
ハウスクリーニングアドバイザーの高橋敬子です。
2011年もそろそろ終わりに近づいてきましたね。
毎年この時期には書くことですが、「大掃除」という意識が高まりつつある時期となりました。
この「大掃除」とは本来、旧暦新年の12月13日に安泰を祈り、年神さまをお迎えする準備として行事。
つまり家中のすすを払って清めてから、神様を迎える行事であったようです。
ところで、この大掃除の時に昔よく使っていた「箒」という語源・由来をあらためて調べてみました。
「大掃除」のみならず、「箒」も実は神仏行事からの語源だったのですね。
「箒(ほうき)」という語は『古事記』に「玉箒」や「帚持(ははきもち)」として登場するそうです。
ここでいう「玉」は人間の魂のことを指し、「帚持」とは、葬列を組む際に箒を持って加わった人(またはその役目)のことを指します。
すなわち、奈良時代における箒は、祭祀用の道具として用いられるなど宗教的な意味がありました。
また、'掃く''掃き出す'という行為が出産と結びつき「箒神(ははきがみ)」という産神(うぶがみ)様が宿るとし、妊婦さんのお腹をなでると安産になる、とも言われていたそうです。
このように「箒」は神聖なものとして扱われ、すす払いのあとも外に立てて神酒を供えることもあったようです。
そういえば「箒」を使う時は、'払う'ともいいますね。邪気を払う意味なのでしょうか・・・
いずれにせよ、最近使わなくなった「箒」ですが、こんなに神聖なものであったなんてびっくりです。お掃除で使ってしまうなんて、なんて失礼な! と思いましたが、だからこそお掃除は神聖なものなんですね。
風水でも幸運の神様は、お掃除の行き届いたきれいなお宅が好きだとか。
「神の秩序を顕すためには自分の住んでいる環境を整え、いつも身心を清め、物をきちんと整理整頓するように心がけると家庭に、職場に、社会に本来の命が光輝いて、世界に平和が訪れることにもつながります。
掃除とは、神と人とが相まみえるところ(聖地)をすべて残らず掃き清め、心を常に神仏に振り向け祓い清める行為そのものが掃除本来の姿。」・・・ 日本文化いろは辞典より
そうだったのですね!
お掃除の効力は絶対的なものがある、と体感してはいたものの語源や由来を調べていくと、なるほどです。
今年の大掃除はあらためて「箒」を見直し、家の中を祓い清めていこうかな、なんて思いました。
・・・ということで、実際にどう使えるかを考えてみました。
家の中の「箒」は、やはり埃取りですね。
今年の大地震でも、棚や照明が揺れたことで埃が一気に舞い降りて室内が埃で霞んでしまった、というお宅も聞きました。
ホームセンターの塗装コーナーにある、「塗装用ブラシ」が役にたちます。
「箒」とは呼びませんが、小型箒のつもりで使ってみてはいかがでしょうか?
照明の傘や扉の桟、窓枠のレールなど、あらゆるところで使えます。
毛が密集しているので、細かな埃やチリもかき集めることができます。ぜひ、試してみてください。
今年の大掃除は、あらためてお掃除が神聖な行事に繋がる日本の伝統文化であることを意識して行ってみてはいかがでしょうか!

