2011年11月28日 13:00
暮らしも片づけも収納も十人十色
整理収納アドバイザー 後藤 史恵(ごとう ふみえ)
NPOハウスキーピング協会2級認定講師、
整理収納アドバイザー1級、インテリアコーディネーター、
カラーコーディネーター2級、福祉住環境コーディネーター2級
今月開催中のスクールでは「大掃除前に鍛えよう!片づけに必要な自己分析力」をテーマにしています。
片づけのアドバイスをしていると「本の正しい収納方法を教えてください」「服はふつうどれぐらいの量を持っていて良いのでしょうか?」そんな質問をよく受けます。
しかし、これらに唯一の正解など存在しません。あるとしたら今のあなたにとって適切な収納方法であり、モノの量です。
人のやり方をそのまま真似るのはお勧めできませんが、自身の暮らしを見つめ直したり、また今回のスクールテーマでもある自己分析力をつける、良いきっかけになります。
バスタオルの使い方も我が家の常識、隣の非常識?
私が主宰する片づけサークル(これについて以前コラムで書いた記事はこちら)で各家庭のバスタオル所有枚数を調べたことがありました(現在使用中のものの枚数で新品ストックは除く)。結果、夫婦と子供2人家庭という同じ家族構成の家庭でも、最も少ない家は4枚、多い家は12枚とかなりの差が出ました。
どうしてなのだろうと詳しく話しを聞いていくと、お風呂の入り方そのものに大きな違いがあることが判明したのです。
最も少なかった4枚所有のお宅では浴室内に持ちこんだハンドタオルで身体の水分をふき取ってから脱衣所に出てバスタオルを使っていました。
バスタオルは1回使っただけでは、ほどんど濡れないので家族みんなで1日1枚。だから毎日洗濯しても天気の悪い日が続いても4枚でも困らないのです。
一方12枚お宅では濡れたまま脱衣所に出てきていきなりバスタオルでふくため一回の使用でかなり湿ってしまいます。
またこのお宅はタオルの色で各自のマイタオルを分けており、1人1回につき1枚使います。毎日4枚洗濯するので、天気の悪い日が続くことも考えるとどうしても10枚以上必要だったのです。
お風呂入り方やバスタオルの使い方は家庭によって実にさまざま。
マイタオル制を導入している家でも一回使っただけでは...とタオル掛けに干して2~3回使ってから洗濯している例もありました。この家庭の場合、脱衣所にかなり大きなバスタオル掛けがあるそうです。
「我が家の常識は隣の非常識」ではないけれど、この日のサークル活動では日ごろ聞けない他の家の様子が分かり、おもしろくとても盛り上がりました。
ちなみに12枚所有していた人は自分の実家も旦那さんの実家も家も、いきなりバスタオルで拭いて家族がそれぞれマイタオルを持つ家庭環境だったこともあり、「みんな同じようにやっていると思って何の疑いも持ってなかった」と強烈なカルチャーショックだったようです。
片づけ成功のカギはライフスタイルの分析にあり!
バスタオルも使い方が違えば必要枚数も違い、枚数も違えば必要な収納スペースも、収納方法も違って当然です。
だから他人の収納実例をそのまま取り入れみてもうまくいかないことがおきます。
参考にする時はその人と自分の家の間取りやライフスタイルはどこが似ていてどこが違うのか良く考えながら、取り入れるべきアイデアは取り入れるようにしていきたいですね。

