すずか ちはや(カラー)の最近のブログ記事

2010年8月 9日 13:00

高齢者の色

 
カラーコーディネータ すずか ちはや

日本色彩学会会員 / 日本メンタルヘルス協会認定カウンセラー

仕事を働き上げ、子育ても終わり、人生も落ち着いた高齢者というよりも、年上者とも呼ぶべき方々。

ご自分なりの贅沢をしたり、リフォームや住み替え、模様替えなどをしたいと思っているかたも多いですね。

高価なものやゴージャスなもの、上品なものなど、生活の志向を一転させたいと、第2の人生に希望をもつ方々もいらっしゃいます。

 

高齢者の環境作りとしては、バリアフリーなどがメインで考えられますが、色にも高齢者にあわせた環境の作り方があります。

 

手足が段々動かなくなるのと同じように、視力や色の判別力も低下します。

人間の眼球の中の虹彩にあるメラニン色素が年齢とともに沈着するのが原因といわれています。

 

こちらコラム_カラーヒーリング「高齢者の色」
お年よりには優しい色彩のパステルカラーをと思っている方も多いですが、それだけでは加齢を進めてしまいます。

高齢者施設などでは、「優しい色」を色彩計画としてインテリアに考えているところも多いようです。

ですが、虹彩の老化と共に、優しいパステル調の色は、まわりにある他の色との影響で、見え方が変わりやすく、視力が落ちている高齢者には、判別がしにくくなってしまいます。明度の高い色同士は、どれも同じ色にみえてしまうのです。

 

難しい操作や、注意して動かさないといけないもの、階段や段差、滑りやすい場所などの危険個所では、はっきりとしたビビットな明るい色を意識的に使うようにお勧めします。

いくら、視力が落ちていても、人間の情報の80%は視覚にたよっているといわれています。危険回避はまず、視界から行っても間違い在りません。

 

また、パステルカラーの優しい色は、刺激がすくなく、神経を鈍くします。

常に優しく淡い色に囲まれていると、緊張感が薄れ、脳への刺激が少なくなり、その結果、物忘れや、痴呆やボケなどの発症や進行の恐れがあります。

ベージュやグレーを若い頃から多く着ていらっしゃった方は上記病の発症が多いという事からも、刺激は重要なのです。

また、女性にはピンクが年齢に関係なく良い影響を与えます。

特に高齢者には「マゼンタ」「サーモンピンク」

「マゼンタ」は刺激が強い色。若い世代が使うと下品なのですが、ご年配が使いこなせる重厚で上品な色。

「サーモンピンク」は赤やオレンジが強くなっていることで、安心感や肌の赤みを上げます。

 

いずれにしても、ご年配の方々に使う色彩環境としては、脳への適度な刺激を加えた落ち着いた、優しい空間を作っていくことを中心に考えてみてはいかがでしょうか。

 

出し入れ自由!あなたのセカンドクローゼットに